■糸(特にステッチ糸)について

1,インポートもの(海外生産)製品について

日本で販売する、たとえばジーンズ分を、
日本から、海外生産国へミシンを送ったり、
縫製糸を送ることはありません。

たとえば、米国製の場合は、米国のジーンズ縫製工場で、
ミシンとステッチ糸(縫製糸含む)を手配しています。
海外生産の糸が、日本国内で販売されていることは、
ほとんどありません。

2,メイドインジャパン(日本製)について

ブランド製造メーカーやジーンズ工場が
日本で営業する糸販売業者から、糸を仕入れて
製造するケースがあります。

この場合は、工房で取引のある糸販売業者から
仕入れることは、可能です。
しかしながら、糸の流通ルートは、多岐にわたり、
たとえば、西日本では、揃えることが出来た糸が
東日本では、揃えることが出来ない場合があります。

次に、ブランド製造メーカーがブランド価値を高めるために、
また、他のブランドと差別化するために、
オリジナルの糸を糸製造業者へ発注する場合があります。
「オリジナルの糸」とは、色が特殊であったり、糸の撚りを
甘くして、糸の光沢を押さえているケースがほとんどです。
「オリジナルの糸」は、入手することが、不可能です。

3,最後に、今のファッションの傾向として
製品が、バイオ加工(中古加工/溶液加工)を施されています。

「バイオ加工」とは、
ジーンズなどの洗い加工の一つで、特殊な酵素を使って、
布地の表面を微生物に食べさせる加工法です。
セルロース繊維の分解酵素を利用したもので、 微生物を含む
バイオ溶液に布地を浸すことによって、素材を柔らかくしたり、
中古感覚を表現したりすることができます。

ゆえに、ステッチ糸が、溶液の影響を受けて、褪色/変色します。
また、バイオ加工が施されてないジーンズでも、
経年の着用で、汗や汚れや洗濯などで、
酸化されて、糸が、褪色/変色しています。

褪色/変色した糸は、販売されていませんので、
現在のステッチ糸の色に近い糸を
工房で取引のある糸販売業者から購入することになります。

追記
糸の太さが太くなるほど、糸の色数が少なくなります。

たとえば、普通の厚さの綿ブロード(ハンカチを想像下さい)や
普通のウール(背広を想像下さい)は、「50番手」と言う
糸で縫製されているのが一般的です。
「50番手」の糸の色数は、約400色あります。

ジーンズで使用するステッチ糸「20番手」「30番手」は、
20色前後の色数になっています。